「古民家の思い出とともに、今の暮らしに合う庭づくりを。」

庭や古民家の思い出を通して「家族と庭の関わり方」を振り返りながら、代表が綴った想いをお届けします。
庭は、ただの空間ではなく、暮らしの記憶や物語を育む場所。
・古民家で過ごした思い出
古民家や田舎暮らしで古民家が見直されています。
古民家は敷地が広く、必ずと言ってよいほど庭があります。
私が今住んでいる家も六十年近く前に建てられたので、古民家みたいな建物です。
建て替えられる前の建物はその当時で百年くらい経っていて、土間も竈(かまど)もあり、お餅を搗(つ)く石臼も家の中にありました。
庭もあり、そこでかくれんぼをしたり、庭木で鳴いているセミやトンボを採って遊びました。



幼少期の代表 飯阪

・庭で育まれた家族の時間
縁側ではお月見にススキとおはぎを供え、昼寝をしたり、はさみ将棋をしたり。
夏には畑で取れたスイカを食べて種飛ばしを競い合い、家族が愉しく心満たされる時間を過ごしました。
今は古民家のような広い縁側やお庭がある家は少なくなり、以前とはずいぶん生活様式が変わりました。
しかし、生活様式が変わろうとも 「家族が心豊かに過ごすこと」 は昔以上に大切なことではないかと思います。

・現代の暮らしと庭の工夫
庭を造ることができなくても、坪庭や中庭を造り緑を取り入れて涼しさを演出したり、縁側の代わりに濡れ縁を造ったり。
人々は自然をうまく取り入れて工夫してきました。
昔の生活様式に戻ることはできませんが、良いところを取り入れながらモダンにアレンジし、家族が笑顔で心豊かに楽しく過ごすお庭を造っています。

・家族を迎える温かい風景
ずいぶん前の話ですが、「わんぱく宣言」というチラシが新聞に掲載されていました。
その中での「わんぱく大賞」が小学二年生の男の子の作品名「おでむかえ」でした。
お父さんが帰ると、姉と先に玄関に走って行き、声をそろえてふかぶかと頭を下げて「おつかれさまでした」。
するとその日、お父さんはニコニコしていました。
子どもたちは人を迎えるやり方を見て、まねして言ったのだそうです。
お父さんは会社で「うちの子どもたちは、オレの帰るのを待ちかまえていて、三つ指ついて迎えてくれる。誰にもやれと言ってないのに」と自慢しているらしいのです。
「ぼくが本を読んでもらえるのも、お父さんがいるからこそなんだ。
ぼくらのおでむかえで、お父さんのつかれがとれて、いい気持ちになれるなら、ぼくもうれしいや。これからもおでむかえをするよ。」
子どもの素直な言葉に、家族の様子やお父さんの笑顔が目に浮かびます。

庭に込める願い
私は、庭を通じてこんなほのぼのとした家族の絆をつくることを目指しています。


アイ・グリーン企画
〒594-1114
大阪府和泉市国分町1598-9 0725-92-1975
受付時間:9:00~17:00
定休日:日曜・祝日
